胸部X線撮影

肺や心臓の病気を調べる
「胸部X線検査(レントゲン)」

肺や心臓の病気を調べる「胸部X線検査(レントゲン)」

この検査は、咳が出る、痰が出る、胸が痛い、息苦しいなどの症状があるときにおこなう検査です。一般診療や健康診断などでも実施される、単純撮影のことです。X線検査の中で最も簡単な検査方法ですが、肺や心臓、肺の間にある縦隔などの器官の病気について多くの情報を得ることができるため、幅広く使用されているものです。

X線検査で分かる病気

肺だけでなく、さまざまな病気の診断に有効です。

肺・・・肺がん、肺結核、肺炎、気管支炎、肺気腫、気胸、胸膜炎、胸水
心臓・・・心肥大、心拡大、胸部大動脈瘤、心臓弁膜症、拡張型心筋症や心筋梗塞

異常があった場合は?

肺がんが疑われるときには、胸部CT検査、喀痰検査、気管支内視鏡検査、腫瘍マーカーなどの精密検査を受けます。その他の肺の病気でも、CTや肺機能検査などの専門的な検査を受ける必要があります。

心電図

心電図
検査

不整脈、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)などの心臓疾患の基本となる検査です。

超音波(心エコー、
腹部エコー、
頚部エコー)

超音波 心エコー、腹部エコー、頚部エコー
臓超音波検査

心臓超音波検査(心エコー)は、人の耳には聞こえないほどの高周波数の超音波を心臓に発信して、返ってくるエコー(反射波)を受診し、心臓の様子を画像に映し出して診断する検査です。心臓の形の異常を発見する形態的診断と、心臓の働きを見る機能的診断が可能です。X線撮影やMRI検査のように、放射線による被曝の心配がないことから、妊婦や乳幼児でも安心して受けることができます。検査にかかる時間は20~30分ほどです。

超音波で分かる病気

異常があったらどうするか?

心臓超音波検査の結果、心臓の形が大きかったり、動きが悪かったり、血液の逆流がみられた場合は、症状に合わせた治療をおこなっていきます。

呼吸機能検査

呼吸機能検査

肺の容積や、空気を出し入れする換気機能のレベルを調べる検査です。多くの検査項目がありますが、一般的におこなわれているのは「スパイロメーター」という計測器を用いる検査です。

どのような診断や治療に
使用するのか

どのような診断や治療に使用するのか

息切れする、呼吸が苦しい、咳が出る、痰が出るなど、肺の病気が考えられる時におこないます。

異常があった場合に
疑われる病気

肺結核、肺線維症、気管支喘息、気管支拡張症、肺気腫など、慢性の呼吸器疾患

トレッドミルによる
運動負荷心電図・
6分間歩行試験
(6MWT)

慢性呼吸不全の適確な評価をおこなうことができます。

睡眠時無呼吸症候群検査

簡易検査
(終夜経皮的動脈血酸素
飽和度測定検査)

終夜経皮的動脈血酸素飽和度測定検査
終夜睡眠ポリグラフ検査

終夜経皮的動脈血酸素飽和度測定検査は、自宅などで睡眠中の動脈血酸素飽和度(SpO2)を記録します。この簡易検査で睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合には、終夜睡眠ポリグラフ検査をおこないます。

簡易睡眠ポリグラフ検査

簡易睡眠ポリグラフ検査

睡眠障害の原因と程度を、正確に判定することができる検査です。睡眠、呼吸の状態、心電図、睡眠中の姿勢、下肢の動きなど、10種類ほどの生理機能を同時にひと晩で記録します。ご自宅での検査が可能です。

終夜睡眠ポリグラフ検査

睡眠時無呼吸症候群の診断に用いる検査です。睡眠中の呼吸停止、いびき、低酸素血症、心拍数を、連続的にモニターに記録します。脳波の異常があるかどうかを確認することもでき、入院での検査が必要になります。当クリニックでは、阪和住吉総合病院と連携をしております。

CPAP

CPAP
鼻に装着したマスク

CPAPは、睡眠時無呼吸症候群の重要な治療法です。鼻に装着したマスクから空気を送りこむことで、一定の圧力を気道にかける方法です。「Continuous Positive Airway Pressure」の頭文字をとって、CPAP(シーパップ)と呼ばれています。CPAPは、その風圧により喉の中にスペースを確保するため、軌道が狭くなっている睡眠時無呼吸症候群の患者様が使用することで、鼻でスムーズに呼吸をすることができるようになります。

呼吸器NO測定装置

呼吸器NO測定装置

呼気に含まれる一酸化窒素の濃度を測定して、喘息の有無を診断する検査装置です。当クリニックが使用しているのは、NIOXの卓上タイプの測定装置です。150gと軽いため、小児でも簡単に使用することができます。

動脈硬化の検査装置ABI/PWV

動脈硬化の検査装置ABI/PWV

ABI検査とPWV検査では、手や足の血圧の比較や、脈波の伝わり方を調べることで、動脈硬化の程度を数値として表すことができます。この検査をおこなうことにより、動脈硬化の程度や血管障害を、早期に発見することができます。

動脈硬化は血管の老化現象でもあり、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、ストレスなどの生活習慣と深い関わりのあるものです。そのため、生活習慣を改善することで、血管年齢を若返らせることが可能です。すでに動脈硬化が進行している中高年の患者様でも、生活習慣の改善により、心筋梗塞や脳梗塞の発症を防ぐことが可能となります。当クリニックでは、オムロンの検査装置を使用しています。

ABI検査

ABI検査は、足首と上腕の血圧を測定し、その比率(足首収縮期血圧÷上腕収縮期血圧)を計算したものです。動脈硬化が進んでいない方が横になると、両腕と両足の血圧は、足首の方がやや高い値を示します。いっぽう、動脈に狭窄や閉塞がある場合は、その部分の血圧が低下します。

PWV検査

PWV検査は、心臓の拍動が動脈を通じて、手や足に届くまでの速度が分かる検査です。動脈壁が厚くなったり硬くなったりすると、動脈壁の弾力性がなくなり、脈波が伝わる速度が速くなります。数値が高いほど動脈硬化が進行しています。

ヘモグロビンA1c(HbA1c)の検査

ヘモグロビン(HbA1c)の検査

糖尿病の検査としておこなわれている血糖値の測定は、検査時点での血糖の状態を示すため、正確に診断することが難しいという特徴があります。血糖は、検査前の食事や運動、精神状態などに影響されやすいためです。

いっぽう、ヘモグロビンA1cの検査では、検査時にたまたま血糖値が低かった場合など、見逃してしまいがちな初期の糖尿病も発見しやすい特徴があります。これは、グリコヘモグロビンには時間をかけてブドウ糖と結びつく性質があるからです。また、その値が徐々に変化することから、コヘモグロビン値は、採血時よりさかのぼって1~2ヶ月間の血糖の平均を反映することができます。